自信をもって成長できるようにサポート

当院では、東京大学医学部附属病院と共通したキャリアラダーレベルⅠ～Ⅴまでの5段階を設定し、目標をもって主体的に学べる環境を整えています。看護師として入職し大切な1年間、一人一人の成長は異なります。キャリアラダーレベルⅠの研修だけではなく、プリセプター・エルダーが個々の状況や成長に応じて教育計画を展開します。また、先輩看護師、看護師長、副看護師長、教育担当師長、看護部管理室が連携し、看護師として自信を持ち、安心して仕事に取り組めるよう支援しています。　（教育担当師長　小澤 昌子）

　当院がミッションを果たすためには、病院および看護部の理念に基づいて実践を展開できる看護師が必要です。看護部では以下のとおり、「期待する看護師像」を定め、個々の看護師のキャリア発達を支援しています。

1. 患者の参加を促し、患者の意思を尊重しながら、確かな知識・技術・判断に基づいて、患者の生命力を引き出す看護を提供する。
   
2. 組織の一員としての自覚を持ち、医療チームにおいて互いの能力を最大限発揮できる関係を築き、主体的に責任を持って自らの役割を果たす。
   
3. 仕事に対する誇りを持ち、医療の進歩、社会の変化に対応する高度な専門能力を身につけるために自己研鑽に努める。

　看護師は、専門職としての役割と責任を果たすために、また、職業を通じて自己実現を図るために、主体的、継続的に自己開発に取り組むことが求められます。キャリアラダーは、看護師の能力を段階的に表し、到達度によって能力を評価するシステムです。当院ではレベルⅠ～レベルVの５段階設定しています。看護師は段階を踏んでレベルにエントリーし、レベル別の研修を受けます。そして、役割・係活動、自己研鑽活動、キャリアラダー評価表による総合的評価を受け、レベル認定されます。
　キャリアラダーによって、看護師は今の自分の成長段階、今、取り組むべき課題、次の目標を知ることができます。

　「ポートフォリオ」とは、もともとは「書類入れ」など紙を入れるファイルを意味し、そこから、画家・建築家などの作品集を指すこともあります。当院が導入している「eポートフォリオ」は、個々の看護師のプロファイルや教育歴、院内外の研修受講、学会参加・発表、係・委員会活動、さまざまな評価など、自分のキャリアに関する記録を蓄積するシステムです。また、院内の研修計画を確認したり、研修参加を申し込んだり、課題を提出する機能もあります。院内外のパソコンから、いつでもどこででもアクセスできます。

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